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長崎と熊本、初めての旅ならどっちに行く?

港と洋館の長崎か、熊本城と阿蘇山の熊本か。空港からの移動、日数と予算、同じ月の平年の天気、見どころを比べました。
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ひと言で選ぶなら
長崎は九州西端の港町で、江戸時代には西洋への窓口でした。出島や丘の上の洋館、教会が異国情緒を感じさせます。平和公園と原爆資料館で歴史に思いを寄せ、稲佐山の夜景や軍艦島ツアー、ちゃんぽんやカステラなどの名物も楽しめます。
熊本は九州の中央にある都市です。日本三名城の一つの熊本城と日本庭園の水前寺成趣園が市内にあり、世界有数のカルデラである阿蘇山への玄関口です。温泉地や草原ドライブ、馬刺しやラーメンなどの郷土料理も楽しめます。
向いている人:長崎は路面電車と徒歩で市内を回り、歴史散策や丘の上の洋館、夜景を楽しみたい人に。熊本は城の散策に加えて、レンタカーで火山の火口や草原、山あいの温泉地まで足を延ばしたい人に。

行き方と空港から市内まで
長崎の玄関口は長崎空港(NGS)です。新地中華街方面を経由して長崎駅前まで行く空港リムジンバスが市内へ向かう一般的な方法で、Suicaなどの全国交通系ICカードと現金が使えます。平和公園・浦上方面を経由する路線もあり、平和公園周辺に泊まる場合に便利です。タクシーは市内まで距離があるため割高です。
熊本の玄関口は阿蘇くまもと空港(KMJ)です。市中心部(桜町・熊本駅)へは空港リムジンバスが最も一般的です。空港ライナーでJR肥後大津駅まで行き、JR豊肥本線に乗り換える方法もあり、阿蘇方面へ向かうときにも便利です。阿蘇や黒川温泉へ直行するなら、空港でレンタカーを借りるのが最も楽です。
長崎へは福岡(博多)から列車でも行けます。特急「リレーかもめ」で武雄温泉駅へ行き、同じホームの向かい側で新幹線「かもめ」に乗り換えて、全体で約1時間30分です。熊本は九州新幹線で福岡や鹿児島とつながっています。航空便の運航状況は航空会社の公式情報でご確認ください。
- 長崎の空港リムジンバス(出島道路経由):市内まで約45分、約1,400円
- 長崎の空港リムジンバス(昭和町・浦上経由):時間は公式の時刻表をご確認ください、約1,400円(降車場所により異なる)
- 長崎のタクシー:料金は公式情報をご確認ください
- 熊本の空港リムジンバス:桜町まで約55分、熊本駅まで約1時間5分、約1,400円
- 熊本の空港ライナー+JR:肥後大津駅までライナーで約15分、熊本駅まで約50分〜1時間、ライナー約200円+JR運賃(公式情報をご確認ください)
- 熊本のタクシー:市内まで約40分、約5,000〜7,000円
何日必要か、予算はどれくらいか
ガイドが勧める日数は、どちらも3〜4日です。
長崎は1日目に出島と眼鏡橋を散策し、夜は新地中華街でちゃんぽんと皿うどん。2日目は午前に平和公園・原爆落下中心地・原爆資料館、午後に大浦天主堂とグラバー園、夜は稲佐山の夜景です。3日目は軍艦島上陸ツアー(天候により欠航の可能性あり)の後、浜町周辺でカステラの買い物とトルコライスを楽しみます。熊本は1日目に熊本城と城下のグルメ通り、夜は下通で馬刺しとラーメン。2日目は車で阿蘇へ行き、中岳火口(立ち入り可否を確認)と草千里を見て黒川温泉で1泊、3日目は高千穂峡へ行くか、市内に戻って水前寺成趣園を訪ねます。
以下は、2つのガイドに載っている一日の予算をそのまま並べたものです。金額は3段階とも同じで、含まれる内容が違います。中級の予算に、長崎は軍艦島ツアー、熊本は一日分のレンタカーが入っています。
- 節約:長崎 一日約7,000円(ビジネスホテル、ちゃんぽん、路面電車)、熊本 一日約7,000円(ビジネスホテル、ラーメン、路面電車)
- 中級:長崎 一日約14,000〜20,000円(シティホテル、レストラン、軍艦島ツアー)、熊本 一日約14,000〜20,000円(シティホテル、レストラン、一日分のレンタカー)
- 高級:長崎 一日約35,000円以上(眺めのよいホテル、コース料理)、熊本 一日約35,000円以上(温泉旅館、コース料理)
月ごとの天気:同じ月で比べると
2つのガイドが勧める時期は重なっています。長崎は散策に最適な3〜5月と10〜11月、熊本は3月下旬〜4月(城周辺の桜)と10〜11月(阿蘇のススキと紅葉)です。そこで、両方のガイドが勧める4月、10月、11月を並べました。
数値は気象庁の1991–2020年の平年値で、長崎は長崎観測所、熊本は熊本観測所のものです。平均最高気温/平均最低気温/月降水量の順です。
3か月とも、長崎のほうが熊本より最低気温が高く、降水量も多めです。最高気温は4月と10月は熊本のほうが少し高く、11月は同じです。両市とも、4月より10月と11月のほうが降水量は少なくなります。年間では、両市とも6月が最も雨が多い月です(長崎336mm、熊本449mm)。両市とも、6月〜7月上旬は梅雨で、8〜9月は台風が来ることがあります。長崎は夏は蒸し暑く、冬は比較的温暖ですが海風が冷たいです。熊本は夏は暑いですが阿蘇の高原は比較的涼しく、冬の阿蘇は雪や道路の凍結があります。平年値は長年の平均で今年の天気ではないので、出発前に必ず天気予報をご確認ください。

- 4月:長崎 20°C/12°C/153mm、熊本 21°C/11°C/145mm
- 10月:長崎 24°C/17°C/102mm、熊本 25°C/15°C/87mm
- 11月:長崎 19°C/11°C/101mm、熊本 19°C/9°C/84mm
現地で何をするか:見どころ、グルメ、移動
長崎では、江戸時代にオランダとの貿易の窓口だった扇形の人工島の出島と、日本最古の石造アーチ橋といわれる眼鏡橋から歩いてみましょう。丘の上の南山手には、世界遺産の旧グラバー住宅があるグラバー園と、世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である大浦天主堂があります。浦上の平和公園・原爆落下中心地・原爆資料館は1945年の原爆被害を記憶する場所なので、静かに見学してください。夜はロープウェイで約5分の稲佐山から港町全体の夜景を眺めます。
熊本城は2016年の地震からの復旧が今も続いているので、見学できる範囲と時間は公式情報をご確認ください。城のすぐ下には郷土料理の店や土産物店が集まる通りがあり、水前寺成趣園は池と富士山をかたどった築山がある庭園です。市内から車で約1時間30分の阿蘇では中岳火口を間近に見て、放牧された馬がいる草千里をドライブします。黒川温泉は湯めぐり手形で知られ、近郊には天草や高千穂峡もあります。
グルメは、長崎が長崎ちゃんぽん、皿うどん、カステラ、トルコライス、角煮まんじゅう。熊本は馬刺し、濃厚な豚骨スープの熊本ラーメン、辛子れんこん、阿蘇のあか牛丼、いきなり団子が代表的です。


- 軍艦島(端島):炭鉱の島として栄えた世界遺産です。1940年代に多くの朝鮮半島出身者などが本人の意思に反して連れて来られ、過酷な条件の下で働かされた場所でもあります(2015年の世界遺産登録時に日本政府もこの事実に言及しました)。事前予約の上陸ツアーやクルーズツアーでのみ訪問でき、天候や波によって上陸できなかったり欠航したりすることがあります。
- 長崎の交通:長崎駅・平和公園・出島・新地・大浦を結ぶ路面電車が基本で、運賃は均一で約150円です。Suicaなどの全国交通系ICカードとクレジットカードのタッチ決済が使えます。坂と階段が多いので、歩きやすい靴を履き、上り坂では路面電車やバスを組み合わせましょう。
- 熊本の交通:熊本駅・城周辺・繁華街を結ぶ路面電車が基本で、全国交通系ICカードとクレジットカードのタッチ決済が使えます。2024年11月から市内バスでは全国交通系ICカードが使えなくなったので、クレジットカードのタッチ決済か現金を使いましょう。
- レンタカー:長崎の市内観光は公共交通と徒歩で十分なので、レンタカーは郊外へ出るときだけがおすすめです。熊本の阿蘇、黒川、高千穂は公共交通の本数が少ないので、車が便利です。日本は左側通行で、国際運転免許証が必要です。
- 火山:阿蘇山は活火山です。噴火警戒レベルと火口への立ち入りは、当日に気象庁と現地の公式情報をご確認ください。呼吸器や心臓に持病がある人は火口に近づかないでください。
どう選ぶか:2つを組み合わせるなら
港の景色と洋館・教会、平和祈念施設、夜景と軍艦島を路面電車と徒歩で回りたいなら長崎がよく合います。城と庭園、火山の火口と草原のドライブ、山あいの温泉地での湯めぐりを楽しみたいなら熊本がよく合います。
組み合わせるなら、長崎は福岡(博多)から列車で約1時間30分、熊本は九州新幹線で福岡とつながっています。2つの都市の間の行き方と所要時間は、出発前に公式情報でご確認ください。大浦天主堂は潜伏キリシタン関連の世界遺産の構成資産で、熊本近郊の天草にも潜伏キリシタンの歴史と教会が残るので、この歴史に関心があれば2つを合わせて訪ねるのもおすすめです。熊本と鹿児島で迷っているなら、熊本と鹿児島の比較記事もあわせてご覧ください。
8〜9月の台風で軍艦島ツアーや船が欠航することがあるので、日程に余裕を持たせましょう。入国手続きやオンライン入国申告の方法は変わることがあるので、出発前に日本政府・大使館の公式情報をご確認ください。
- 平和公園や原爆関連の施設は犠牲者を追悼する場所です。記念碑に登ったりふざけた写真を撮ったりしないでください。
- 教会は今もミサが行われる信仰の場です。見学のルールと撮影制限を守ってください。
- 熊本は地震が多い地域です。宿の避難案内に一度目を通しておきましょう。
- 温泉では体を洗ってから湯船に入りましょう。タトゥーのある人の利用を制限する施設もあります。
- 冬の阿蘇の高原は雪や凍結があるので、レンタカーが冬用タイヤかどうか確認しましょう。
長崎旅行の準備
OneWorldでは決済しません。比較してから各公式パートナーサイトで予約します。
熊本旅行の準備
OneWorldでは決済しません。比較してから各公式パートナーサイトで予約します。
よくある質問
初めてなら長崎と熊本、どっち?
港と洋館・教会、平和祈念施設、夜景を路面電車と徒歩で楽しむなら長崎、城と阿蘇の火山・草原ドライブ、山あいの温泉地を楽しむなら熊本がよく合います。ガイドが勧める日数はどちらも3〜4日です。
予算が多くかかるのはどっち?
2つのガイドの一日の予算額は同じで、節約は約7,000円、中級は約14,000〜20,000円、高級は約35,000円以上です。中級の予算に、長崎は軍艦島ツアー、熊本は一日分のレンタカーが入っています。
ベストシーズンはいつ?
どちらのガイドも10〜11月を勧め、春は長崎が3〜5月、熊本が3月下旬〜4月です。同じ月の平年値では、長崎のほうが熊本より最低気温が高く、降水量も多めです。6月〜7月上旬は梅雨、8〜9月は台風が来ることがあります。
レンタカーなしでも旅行できる?
長崎の市内観光は公共交通と徒歩で十分なので、レンタカーは郊外へ出るときだけで足ります。熊本の市内は路面電車で回れますが、阿蘇、黒川、高千穂は公共交通の本数が少ないので、レンタカーが便利です。
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ⓘ 写真の出典
- Suizenji Jojuen Garden · Suicasmo / CC BY-SA 4.0